ぴょん記

こつこつ憶える

少し辛抱してみる

 昨年の夏に患った帯状疱疹は、脇腹に潜り込んだ神経痛を残したようで、あいかわらず常用のカプセルを処方されている。それとは別に頓服の痛み止めもあり、常用と頓服をあわせてのめばよほどひどい痛みにみまわれてもきちんと効くからありがたい。

 

 ……ただし、眠くなると警告されている常用のカプセルだけでも朝夕続けているうえに、なにしろそれ以外にも予防療法的にいろいろ処方されているものだから、油断するとすぐ眠くなる。いま、感染予防の観点から外に出ない、人との約束もしないので、油断するとえんえん昏々と眠り続けることにもなりかねない。実際には、午前中に1時間ほど眠るとか、昼下がりに1時間半うたた寝するとかで済んでいるけど、それは、わたしが、夕食後、すみやかにお皿を洗って歯も磨いて寝てしまうからにすぎない。ときには、真夜中まで。

 

 このように薬理的に睡眠時間が延びているのを患者本人としてはどのように解釈していかに対処すべきか考えてみたのだが、原病に関する検査結果の数値が目にみえて悪くならない以上、少なくとも積極的には具体的な傾向と対策は立てられそうにない。それに、服薬に見合った休息を身体が要求しているために、どうしてもある程度は長く眠らざるを得ないという「理由」も透けてくる。

 

 嗜眠に近い世界から現世へ戻ったばかりの時間の、罪悪感や恥の意識に塗された、なんともやりきれない気分。では、ただ眠っているだけのことにどうしてそこまで申し訳なさを感じるのか。

 

 もしかしたら。たとえ雨降りでも寸暇を惜しんで縄を綯うとか、袋貼りの内職をするとか、そういう勤勉さを要求してきた文化が土壌に留まっていた時間がある程度存在すると、それまで数万年の間、わりとのんびりやってきたはずの動物でも、おちおち寝ていられなくなる、というのろいでしょうか。

 

 いずれにしても頓服のほう、少し控える方向で。カプセルも次回以降、お医者さんと相談して減らせるものならば減らしていきたい。