ぴょん記

こつこつ憶える

世は年度末

 仕事関係でも、趣味の買いものの方面でも、なんとはなく皆さんお忙しいらしく、後回しにされているのではないかと僻む気持ちが起こらぬこともない。来月になって一段落したころなら、目下の不便の半分なりとも解消されているのではないかと控えめに期待。いたずらに怒ってもあとで疲れて腹が減るばかり。

 

  NHK大河ドラマがたしか「龍馬伝」を流していた時期のリリースらしい。大森南朋は、武市半平太を演じた。土佐の白札の家柄で、あの時代は、土佐でも、いま「花燃ゆ」の舞台とされている長州でも、藩の内部で各勢力が命懸けの権力闘争を展開していて、吉田東洋先生も暗殺されたし、まもなく安政の大獄で「寅兄」は江戸に召喚される。

 

 相手役の中谷美紀は、昨年の大河で官兵衛の妻「光(てる)」を演じた。この映画の中では、衣装や小物など、まさに「おとなの上質」に囲まれていて、動くカタログとしてもたのしめる作品だった。

 

 最後のほうの外付け螺旋階段のシーンをみて、毎朝彼女が窓ガラスを磨いていたベランダは、あんなに天高いところにある設定だったのかと驚いた。その高さで手すりがあれだけ華奢だ(あるいは、「華奢に見えると」。)とおそろしい。

 

 夫妻にそれぞれ言い寄る「誘惑者」たちが、いずれも邪気なく、にこにこ微笑みながら近づいてくる感じもこれまた怖い。サイフォンでコーヒーを淹れてくれた風見章子が砂糖を掬い出した容器に至っては、まさに恐怖の極み。