ぴょん記

こつこつ憶える

台風と一緒に

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 秋雨前線が台風と一緒になって風雨をもたらしているというわけで、東京湾と荒川・旧江戸川がつくりなす結界に護られたこの乾燥の地もざんぶりと水気を浴びることになった。

 

 古物語に、はじめから自分こそはと自負するものをもっていた人々は寵愛篤くもある新参者を嫉視すること甚だしかったが、ましてそれほど自他ともに目立っていたわけではない程度の者たちはもともとは自分たちと同じ程度の身分のその今参りを憎んで疎むこと、上の身分の人々の比ではなかった、というくだりがある。

 

 なにか問題が生じたとき、わかりやすい位置にいて、非を唱える人は、まだ救いがある。だが、表だってははっきりもの申さずとも、何らかの蟠りを抱いたまま、歩いていかざるを得ない層を内在させたまま、「システム」は機能し、ゆるやかに消耗していく。

 

 そう考えると、敗戦から復興というプロジェクトがいかに巨大な国家事業であったかということにいまさらながら思い至る。