ぴょん記

こつこつ憶える

不都合な愛着

 そのまたの名を執心。布ものや焼きものが好きで、客観的な価値はまったく高くなくても、使い古したタオルや日夜つかっている皿鉢など手放しがたく感じている。それにしても都市部の共同住宅の収納スペースというのはあまり広くはなくて、タオル、シャツ、肌着、雑誌、単行本、文庫本、鍋、皿、丼、カップに湯吞み、使わなくなったそれらをすべてしまっておくことはできない。処分しなければ、始末しなければと思い続けているうちに次の季節を迎え、生活するための空間がどんどん古物に占拠されていく。それは、現在という時間を過去の自分の行動が食い荒らすのにも似ている。だんしゃりという恐ろしげなひびきをもつ行為にはどこか違和感を覚えるのだが、それにしてもおいおいものを片付けていく必要はある。