TOEFL CBT の最後のライティング、およそ30分でこれこれについて書け、という設問だったと思うけど、そこにたどり着くまで3時間程度経過しており脳が十分にへろへろになっているので、毎回意識朦朧になりながらタイプしていた。いまはもうたとえ日本語ですら30分の作文は自信がない。
— ぴょん (@ae_pyonpyon21_j) 2016, 1月 25
A4で2枚の答案を4つ書いて出す筆記試験を数年前に受けたときは、なぜか鉛筆かシャープペンシルでの解答を求められ、製図用のシャープペンシルでがつがつまるで命を削るように記述した。もうなにを書くのも遅くて話にならない。
— ぴょん (@ae_pyonpyon21_j) 2016, 1月 25
TOEFLは、現在はiBTというものに変わっているという。1回あたりの受験料が17000円ほどしたTOEFL CBTをたしか3回ほど受けたのは、このテストを受ける人の大多数が目指す北米大陸にある大学等への留学のためではなかった。日本の学校を受けるのにTOEFL のスコアが必要だった。真夏の正午過ぎ、茅場町の駅から地上に上がって舗道にへばりつくように歩いて目当てのビルにたどり着き、それだけでもうへろへろだったのは、午後に4、5時間の受験時間を蹴出すために、朝早くから仕事を片付けていたからだった。
製図用シャープペンシルで右手中指に生傷に近いにわか胼胝を拵えたのは、手書きなら軽い筆圧でもインクがいい仕事をしてくれるボールペンや万年筆の使用に慣れていたから。大学入試は、たいていの学校で鉛筆やシャープペンシルでの解答が可能だった。大学の定期試験から先はインクを遣ったペンでの解答に切り替わった。これがたとえばロシアなどでは、小学校の半ば以降は、算数の解答なども解法の段階からペンで書くようにして、消しゴムで簡単に修正できないように訓練していくのだとか。いま使い慣らしているドイツの万年筆ももともとは子供用で、公教育の場で、きちんとした筆記具とのつきあいかたを教えるのはよいことだと思う。……それにしても、このテストのときの胼胝は痛かった。
たくさん試験を受けてきたけれど、内容や結果はともかく、眠くて参ったのと、指を痛めたのと、このふたつが群を抜いてわたしのおそろしい試験の記憶になっている。