ぴょん記

こつこつ憶える

バザールめし

 森薫乙嫁語り』を読み返していたら、いかにもおいしそうな料理が目に付いた。それは、やきめし。直径1メートルほどの大きな鉄鍋で作る。まず、玉ねぎと人参を炒める。それから羊肉の細切れを足す。ここで塩やスパイス、香草類も入ると思う。よく炒めたら水を足してスープにする。そのスープが煮立ったあとで、おそらく洗い上げしておいた米を鍋に入れる。また少し煮て、それから鍋に蓋として大皿を何枚も被せて、強火、次いで中火にして炊きあげる。羊肉の脂が米によく絡まって、旅そのものにせよ荷揚げ荷下ろしにせよいずれにしても重労働のバザールの暮らしによく合う一品といえるでしょう。『乙嫁語り』は、炊事、裁縫、洗濯、音楽舞踊、狩猟と、いろいろな生活の一部をいかにも『わたしもやりたい!』と思わせる豊かな細部に充ちていて、いい。なかでも、アミルさんとカルルクさんが寛いでいるとき、ごく自然にカルルクさんがアミルさんに凭れかかっているというか、はっきりいってしまえば抱っこされているのがすごく、好き。

 

乙嫁語り 3巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))

乙嫁語り 3巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))

 

  やきめしのレシピは、3巻16話「市場で買い食い」から。作中では、「焼き飯」。