ぴょん記

こつこつ憶える

こどもの声や道路の混雑

 千葉県市川市菅野あたりの私立保育園が周辺住民の反対に遭って開園を断念したというニュースで、反対理由がこどもの立てる騒音だったり幅の狭い道路ゆえの混雑を危惧する念だったり。反対の理由によって、主張そのものが「住民エゴ」か、「安全で静穏な暮らしを望む人として当然の権利」からなるものかぱっきり分かれるというのだから、もうたいへん。はては、マスコミやネットユーザーによる印象操作論まで飛び出して。……こうなると、一分の隙もなく清く正しく生きているかのように装わねば、家の外に一歩出るときですら安心できない。保育園の予定地の近くの道路が狭くて朝夕の送迎時に自転車や徒歩の親子連れで混むから生活が不便になるとか、夜勤のある仕事で昼間に熟睡したいとか寝たきりに近い病人を抱えているから賑やかすぎるのは勘弁してとか、そういうのをきっと開園計画が発表された当初から周辺の人々は口にしてきたと思うのだ。いま、開園直前というフェーズでそれを断念するという「絵」ばかりをみて、一方ばかりを叩くのは、ほんとは誰だってやりたくないだろう。こどもがぴょんぴょん跳ねるための施設について、「やかましい!おとなしくせい!」というのはやめてね、と法律でもって大人につよく「お願い」する、どこかの国のようなことにならなければいいのだけど。