ぴょん記

こつこつ憶える

寝て過ごすつもりでも

 昨日は朝から、夜になって床に這入ることばかり考えている態だったが、午後から雨の予報をおしても洗って干したい大物があったり、身体の調子を整えるために簡単な根菜のスープを作りたかったりして、結果、けっこうよく動いた。

 

 これまで数ヶ月に一度、入院して点滴で体内に入れて(そして即座にウォッシュアウトと称して体外に出す。なぜならば毒性が強いので。)いたくすりの代わりにのみぐすりを毎夕のむようになったので、今週は、けっこうひやひやしていた。ところでわがはいは、自分の病気については、日本版ウィキペディアで一通り読んで、そのリンクからアメリカの免疫学とかのページもぺろんと舐めて、ハリソン内科学の該当項も読んで、ついでに択一問題も解いて、あとは調べるのをやめてしまった。自分の罹っている疾患ではあるが、解明されていない部分があまりに多く、しかも、治療方針はおしなべて地味だ。それについて患者であっても素人のわたしが学んでも新たな知見が開ける見込みは限りなくゼロに近い。

 

 その短期入院で施される点滴のたびに、くすりを点滴したり、服用したりして気持ち悪くなることはありませんかと訊かれる。わたしは、大きいの小さいのとりまぜて20錠から30錠の錠剤を一緒に舌のうえにおいてコップ一杯の水で飲み下してしまい、あとは次のくすりの時間までくすりのことを忘れていられるが、あまりに豪快なおばさんだと思われても癪なので、それほどでも、と控えめに答える。今週あらたにのみはじめたくすりについても、えらい難儀な副反応がみられることもあると聞かされて、まあこわい、とは一応いっといた。

 

 もうじき、A大学医学部附属B病院へ、近所のZ総合病院の副院長の紹介状を携えて出掛けた日から丸三年になる。毎日いっぱいのんでるくすりでいきてるこのからだ、体毛がなくなったり濃く生えてきたり、そういう笑える変化のほかにもなかなか笑えない現象も起きているのだが、研究用に献じている分のわたしの血液も学問の進歩に僅かでもお役に立てればいいかもなあ。

 

 新じゃがを皮をむいて茹でて、黒胡椒挽いて、わずかなバターを絡めて(ついでにゆかりも少し振って)食べていると、芋の味が分かるぐらいには自分も年をとったなと思う。