ぴょん記

こつこつ憶える

微分される恐怖

 ゆうべ、ネットを覗いていたら、わたしとのこころの距離がわりと近いと思われるふたりの女の人が、まったく独立して、「こわい。」と呟いていた。そのうちひとりの怖れの理由は伺っている。しかし、他方の震えのわけは、おぼろげにさえ想像できない。もし、日々の忙しさになにか磨り減るような心地がして、それがかの女を竦ませているのだとしたら、酒か菓子を贈りたい。そして、束の間の休息を得てほしいものだ。

 

 さて、このように書いているわたしもまた、しじゅう薄らぼんやりとした不安を覚えていて、朝に起きたときにはもうきょうは幾つの仕事を済ませれば安楽に寝床に戻れるのか数えている始末だ。台所に立って夕餉の食器を洗って水を切り乾かす(キッチンペーパーで水滴を拭き取る。)と、あとは歯を磨いて眠ってもよい。調理も片付けもまったく苦ではないけれど、来し方行く末を思い浮かべるほんのわずかな時間がたまらなく不快で起きているのが煩わしくなるのだ。

 

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 11日の未明から読み始めて、16日夜に読了。幾つかの短編には読んだ覚えもある。おそらく年代別のアンソロジーなどにも収録されていたのだろう。頭の中で映像化して遊ぶたのしさがある。わたしは、Kindleで読みました。

 

 

スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短篇 (ハヤカワ文庫SF)

スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短篇 (ハヤカワ文庫SF)