ぴょん記

こつこつ憶える

雲田はるこ『昭和元禄落語心中』第10巻

 落語という古典芸能をめぐる群像劇であるとともに、助六と春比古ふたりの因縁の物語である、長いお話が終わった。最後のほうで、びっくりする仕掛けが施されているけれども、それについては、ぜひ、第1巻から通して読んで、その重大事がどうしてこんな扱いになっているのか、得心してほしい。大川の水面のうえを桜の花弁がゆっくり漂うように、夢はほどけていった。