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ぴょん記

まじめにはたらく

かしこいおねえさんも好きでしょう?

 ある化粧品メーカーから、消費税抜きで1年間に50k(1kは、1000JPY。)お買い上げいただきますと、ワンランク上の特別会員としてこれこれのサービスをしてさしあげます、と案内がきた。そのメーカーでわたしが使っているオーデトワレは、75mlでだいたい7kで、シャンプーは、500mlで3.5kだ。これに50mlで10kの美白クリームなど使って、1年間が経過すると、たしかにそのメーカーの化粧品だけで税抜きで50kくらいは注ぎ込んでしまうことだろう。でも、たぶん、その美白クリームは買わない。わたしには、高すぎるからだ。

 

息してるだけで月6万円かかる女を降りたい - ニャート

ニャートさんと巡り会うべき人は、きっと月々6万円を容色を磨く方面に遣う女性にさほど価値を置かない人ではないかと思料します。手間暇かけてばりばりきれいにしていない女性は御免被るという男性は……でしょう?

2016/09/25 20:11

 

 労働問題に詳しいニャートさんのブログのエントリなので、タイトルだけみて、とうとう港区バビロンにおける人頭税がひと月あたり60kの世界に突入したのかとびっくりしたが、「息してるだけで月6万円かかる女」は、ニャートさんでも、その引用記事のライターさんの女性でもなかった。その引用記事の中に出てきた女性が、容色を維持するために月々掛けているお金がスポーツジムの利用料まで含めて月に60kということらしい。よかった、60kかかる女の子はいるにはいるけど、けっこう離れたところで健やかに暮らしているらしいから。自身もたのしんで月々の収入で賄える範囲のおしゃれをすることになんの支障があろうか。

 

 安心したあとでまた考えてしまったのが、女性が教養の豊かさや思索の深さを問われる場においてなぜか容姿によって評価され、ときに致命的なまでに傷つくという問題。ただし、ひどいコメントで女性を傷つけるのはなにも男性に限った話ではなく、女性相互でも独特の厭な空気が生じることもある。そして、ネット上では、ふつうの職場や学校と違って、対象と自分との距離がテレビに出ているタレントと自分のそれと同じくらい遠いという思い込みのせいか、つい激したきつい表現で相手に言葉の矢を射かけてしまうことがあるのだろう。その愚にもつかない辛辣さのせいで、萎縮効果が起こり、皮肉がなければ提示されるはずだった有益な意見や愉快な作品が日の目をみることなく消えるという現象をわたしは深く憎む。折しも自分たちの娘たちが、自尊心をもって歩める社会を作ろうという親たちの意見広告をみたばかりだ。

 

 きれいな女しか相手にしない、つらく当たられるのが厭だったら、せめて見られる程度に容姿を整えてから出直してこいよという視線の中に、自分のかわいい娘を送り出したくないという親の半数もまた、父親という属性をもつ男なのだ。