ぴょん記

こつこつ憶える

また台風が近づくという

 

 この場合、「やしろ」というのは、「社会性」の高さ、ないし、高い「社会性」を示す語と推定される。何らかの、自己の資質を示す文書において、このように記述すればこの書き手は社会性が高いのではないか、と推測されるであろうというような、「このように」の内容を分析して記述することによって、自らの社会性の高さを読み手にアピールする行為を、わたしは、かりに、「やしろのリバースエンジニアリング」と名付けた。公立高校の自己推薦書にはじまって、大学院入試の研究計画書、入社試験のエントリーシート職務経歴書に至るまで、およそあらゆる集団に新規に参加しようという者には、目的の達成に寄与するであろう資質とともに、その集団の規律を尊重する社会性の高さを書面において自然人の知覚可能な状態に固定することが求められる。だから、人は、入学試験、入社試験、入団試験をパスする人材がいかにもしたためそうな自己紹介の文面を考えて、それを自分にアジャストしたものに改変して記入する。そこに、実際の自己像との乖離が発生することはどうしても避けられない。だが、その営みそのものは、まぎれもなく、社会に馴染もうという強い欲求から出でたものであり、社会性の存在を明らかに示すものなのである。

 

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 たぶん、サンふじじゃなくて、しなのドルチェ。

 

【追記】

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