ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

人参は生でもうまいけど

 ほぼ毎週、仕事をせんとて資料を広げる。たちまち自動的にあたまを抱える。それを仕上げて納品する自分の姿が想像できない。しかし、たいていその2日後、成果物はなんとかわたしの手を離れて旅立っていく。

 また、毎日、朝夕2回は煮炊きをするにもかかわらず、いまだにわたしが理解できないのは、根菜に火が通るという事実である。包丁で割るのに脂汗が流れるほどのさつまいもでも20分後にはスチールのクッカーの中でほくほくに蒸し焼きになり、人参は15分もすれば出し汁の中でいつのまにか柔らかく煮えてふわふわの魚河岸揚げ(豆腐と魚のすり身を混ぜて揚げたもの。)が加わるのを待っているというのに。

 外形的には、仕事は締切から逆算して無理のない時間の割り振りで進められるように予定を立てているし、調理も食事の始まる時刻に向けて素材の下拵えから何から準備している。でも、当のわたしはといえば、仕事が一丁上がりとなったり、生では堅い根菜が箸でたやすく分けられるようになったりするという事実をほんとうの意味で受け容れることはできない。

 これが趣味で扱う布や糸のことならば、幾ら手間が掛かろうとも、それが服になったり襟巻きになったりすることを想像するのは簡単でむしろ楽しいことなのに、不思議である。be made of と be made from の違いでもなさそう。

 

鏡花あやかし秘帖 月 (ノーラコミックス)

鏡花あやかし秘帖 月 (ノーラコミックス)

 

  原作者は橘みれいさんだけど、今市子さんの漫画なので、アマゾンにおかれましては、もう少し分かり易く表記していただきたい。

 

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 2013年にわたしが購入したのは金属の蓋だったけど、現行モデルは、ガラス蓋になっている!