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ぴょん記

こつこつ憶える

このやまいの程度

 昨日の朝はタクシーで病院までいって、普段の採血とレントゲンを受けてそのあともしばらく廊下のソファでぼんやりしていた。というのは、内科の待合室は、月曜の午前中ということもあっていつも混んでおり、そこに長居したくなかったし、ふだん、待ち時間に仕事をして過ごすコーヒーショップではコーヒーのかおりを嗅ぐだけでも胃がしくしくしそうだし仕事ができる状態でもなかったから。

 総合病院の検査部の前だからいろんな人が通る。病院の清掃スタッフ、委託の事務スタッフ、お医者さん、コメディカル、外来の患者さま、お付き添い、お付き添いが伴ってきたこども。それから入院の患者さま。

 病院に着いてすぐ、これは採血いくのも無理だわと機械受付を済ませてからソファにへたりこんだ。わたしは検査項目をたくさんとる疾患にかかっているので、たいてい大さじ1から大さじ2超の血をちゅーっと採られる。とても元気がないとき、わたしの血管は採血を拒否することがあるので、検査技師さんや看護師さんをたびたび困惑させる。もう病院まできたのだから十分ではないか、このままタクシーで折り返して家に帰って寝てしまおう、そんな気分にもなる。……なりはするが、しばらくそういう合理的でない想像で心を濯いでいるうちに落ち着いてきたので、採血とレントゲンは済ませた。

 あとは、昨日のエントリにも書いたが、椅子に座っている無為の時間、体力の消耗との勝負だ。どこかに横になれるスペースはありませんか、というフレーズが何十回か心に浮かんだ。そういうスペースが内科外来の中にも存在することをこの大学病院にも長期入院したことのあるわたしは知っている。ただし、発熱しているおじいさんや九十を超えた感じのおばあさんがたくさん、文句もいわずに何百人も犇めく内科外来の待合室で、身体がきついので寝かせろといえる程度にこのワタクシの病が重いかというと、そこは疑問である。三日半、めしが喉を通らず、はげしくくだしてはもどして、というだけなので、主観的な肉体のつらさはさておき、待合室内での横になったほうがいい偏差値はかならずしも高くない。

 もしかしたら緊急入院で輸液してもらうことになるかなあと予想していたけれど、今回は、外来で点滴してその日のうちに帰していただく運びとなった。感染予防のため、陰圧をかけた個室でゆっくり点滴。想像していた処置室よりもう1ランク、静かな寝床で、金曜の朝のぶかぶか以来、ずっと脱水続きだった身体にじわじわと水分がしみ込んでいった。