ぴょん記

こつこつ憶える

平日の昼餐

 わたしは、定時の食事のことをおおよそ「朝めし」「昼餐」「夕餉」と表記している。朝は、汁物と煮物か野菜、焼いたパンにバターでも塗りつけたので十分。夕べは、野菜と蛋白質と、たいてい白米で炭水化物。これらは、家族とともに摂るために、大きな逸脱をきたすことは少ない。量も種類もそれなりである。

 問題は昼、ことにひとりで済ませることが圧倒的に多い平日の昼の食事である。たとえ、午前中から息巻いていてもその通りにことが運ぶとは限らない。たとえば、この月曜の場合;

 合挽肉も玉ねぎもピーマンも、基本のトマトソースの缶詰さえ、台所にはあった。そればかりか、やる気も漲っていたのに。机を離れる直前に緊急の連絡が入り、結局、その日は、昼はりんご1個、口にしただけだった。もっとも、そもそもこの日にスパゲッティを食べようとこころざし、あまつさえツイッターで要らざる事前通告さえ行ったのは、先週のかなしみゆえであった。

 麺の旨さと、トマトの豊かさはたしかに皿の上にあるけれども、油脂と塩気と、ほかの具、たとえばわずか10gのチーズのすり下ろしさえそこにはない。茹でて冷水でしめたうどんを生醤油で掻き込むときには感じないわびしさを覚えるあたり、たとえ何トン食べたところで、やはりスパゲッティはわたしにとって異国の炭水化物なのかもしれない。

 そういうわけで、平日の昼は、食べたり食べなかったりするのだが、たまにデリバリーで贅沢をする。

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 平日限定のランチの魚の切れっ端は、いかにも大きい。鮭と穴子と海老に烏賊、鮪、玉子が2切れ、酢飯の上に載っている。これだけでは、デリバリーの下限の1500円(税込)に届かないので、〆鯖の握りなど単品で注文する。これだけぺろりと平らげてしまって、また歯を磨いて、仕事に戻る。このごろは断然、肉より魚である。