ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ほどほどでええんですよ

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 大学に学生として何年間か在籍して卒業に至らず退学した、自分はどうやら自己管理能力が低いらしいので生きていたくはない、という、アノニマスダイアリーをみかけた。正直、書いた本人に有益なアドバイスを伝えられる自信はないので、なんのリンクも貼らずに自分の、かなり閉じた感じの、でもプライベートモードではないことのブログで感想を書く。

 この筆者は、積極的に生きていたくはないらしいが、かといって、積極的に死に向かおうという気持ちもそれほど強くはないとみえる。生計を立てるに足る稼ぎを得られるだけの職に就き、いろんなものの支払を済ませる月給を手にする見込みがいまのところ薄いので、このまま生きていてもいずれ行き詰まるだろうという漠然とした恐怖がその背後にある(ようだ)。

 自分の能力からいえば仕上げて提出可能であったにもかかわらず、結局間に合わなかった多くの課題、自分よりもずっと能力において劣っていたのに、ただ、世渡りの技術に長けていたがために、要領よく単位を集め、卒業と就職を手にしていく凡俗の同輩、それにひきかえ、あんなに努力したのに見返りを得られなかった自分というもの。

 そのアノニマスダイアリーには、いろんなトラックバックやブックマークコメントがついていたし、なかにはえらいきついのもちらほら見受けられた。20歳そこそこの大学を退学したばかりの人にどのくらいの自省が期待できるかというと、わたしは、このアノニマスダイアリーに書いている内容で十分だという気がするけれど。

 勉強は、いずれ再開したくなったときに大学などに戻る途を考えればいいとして、まず、この人は、自分を大事にする心を取り戻すといいと思う。仕事は、ぼちぼち稼げるものからだんだん自分に合うものを見つけていければいいけど、そのあたりを相談する行政窓口とかあるのかな。

 人間の能力、適性、脆弱性の大小、柔軟性の多寡、あれこれ調べて数値化することすらあながち不可能ではないだろう。でも、その目的は、まぎれもなくふわふわとしたこの人間という存在がうまいこと生きて働いてあろうことなら幸せを覚えることなのだから、まず、いろんな話をこの筆者から聞いてあげられる相談相手がいればいいけど。

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(阿部の蒲鉾おいしゅうございました。)