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ぴょん記

まじめにはたらく

いただきますとごちそうさまと

 もし、あなたが18歳で、それまで生活の基本技術を家庭や学校で十分に習得する機会を与えられなかったとしても、親御や先生を恨むにはあたらない。いまからでも、本やインターネット、町の教室で必要に応じて情報を仕入れて技術を身につけることはできる。そのあと、人生として恵まれた残りの時間を大切にしながら、自分や家族のために豊かな暮らしを営めばよいだろう。
 家庭、学校、地域社会、テレビにラジオ、そして本やインターネット。人はいろんなところで情報を拾う。一人暮らしの若者にごみの出し方を教えてくれる親切なおばさんや、お菜を分け合う懇意なご近所さんは、たしかに少なくなったかもしれない。その代わり、調べる手段は身近になり、しかも高速化した。

 あなたが、女でも、男でも、手間暇かけた料理を拵えて、好きな人と、仲良しの友だちと、あるいは優雅にひとりで、それをじっくり味わったあと、お皿をきれいに洗い上げ、フライパンや包丁の手入れをきちんとして次の調理に備えるときの充実感を愉しむことはできる。財布と相談しながら徐々に増やしていく食器やリネン類、独立する後輩に気前よく譲られていく、自分にはやや小さくなった冷蔵庫、実はタッチアップをするのがけっこう楽しみな集塵能力の高い掃除機など、数々の小道具があなたの私生活を密やかに彩る。

 どうか30年後も、鮨を食べるのが大好きな人の多い国でありますように。旬の食材が、愛されて食卓に上る津々浦々でありますように。

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(きのうのカツは、豚肉だったような気がする。おいしかった。)