ぴょん記

こつこつ憶える

お父さんとお母さんと

 朝のうちに映画を観てきた。きょう封切の『追憶』。しっかりした紐帯を確認しあった幼い仲間がある事件をきっかけに離ればなれになり、そして再会したときまた何かが起こる、という話の筋は、天童荒太永遠の仔』に通じるものがあるが、この映画では、成長したかつての少年である小栗旬柄本佑は、過去に怯える大人ではなく戦うお父さんである。もうひとりの岡田准一も順調にいけばそうなっていたであろう。親や家庭から放擲された幼い男の子たちが、長じてのちに自分の大切なものを懸命に守ろうとする。その姿は美しい。だが、それにも増して、安藤サクラの示す母性は圧倒的なものだ。永遠の微笑みを浮かべる彼女の前に、少年に戻った彼らは声もなく頽れるのだった。

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