ぴょん記

こつこつ憶える

晦日に向かって

 風呂場のタイルを磨いたり、掃除機のフィルターを水洗いしたり、小さなメンテナンスめいた作業を続けている。家の中の、目に付きにくい細かな用事について、いっそ一度総ざらいしてリストアップしてみるのも興味深いものかもしれない。

 古新聞を厚み10センチぐらいずつに分けて麻紐で括ったうえで新聞整理袋に詰めていく作業の途中で、じゃがいもの袋を発見。すかさず夕飯の材料にした。いまの時期は、じゃがいもと玉ねぎと豚肉を中心とした煮物がごはんに合う季節。

 炊きたてのめしは厭、妻には十分に冷ましてからめしを食卓に出してくれることを望む、という男性の手になるアノニマスダイアリー。毎日のルーティンともなれば、主菜副菜を鉢や皿に盛る前にぬしのめしだけ飯碗によそい、ほこりのかからぬところで冷まして供することもそれほど面倒なことではない。「妻」がしいてそれをしない理由は彼女の中にあるのだろうが、一昨日の午前中に再放送していたある番組の中で茶懐石のめしは「あなたのために」炊きたてを出すことに重きが置かれているといっていた。「妻」は、きっとその精神を受け継ぐ家庭で手堅く育てられた人なのだろう。それがそのまま現在の食卓でも墨守すべき約束事なのかどうかは別として。

 ところで、きのうの冷やめしは、8種の素材からなる出汁で塩気がついたものをかけて鮭の出汁漬けにしたけど、十分においしかった。夜だけ1合2勺ほど炊飯をする習慣では、どうかすると1膳分の冷やめしが残って、主のために新しいのを炊き直すようになる。わたしは炊きたてでも電子レンジで温めたのでも冷たいままでもおいしいと思える。

 ついでに書いておくと、朝のパンは、ながらく4枚切に親しんできたけれど、今回、都合により6枚切が届いた。だから、グリルで炙るとき、やや心許なく寂しい厚さであると感じるけれども、いまはトマトがたくさん台所にあるので、それほど苦にはならない。