ぴょん記

こつこつ憶える

近医の不思議/選定療養費

 近医がなにを表すかといえば、とりあえずは「住まいの近所のお医者さま」でよろしいと思う。以下は、いずれも自宅から徒歩圏内にある、あるいは、あった個人医院に受診したときの話。

 まず、2000年ころに、子宮からの出血が1か月ほど止まらず、その量も日を追って増してきたことから受診した産婦人科医院。問診もそこそこに、うちではわからない、と云われた。だからといって、大学病院などへの紹介もなかった。

 2003年ごろに掛かった皮膚科は、蕁麻疹を抑えるための抗ヒスタミン剤の処方箋を書いてはくれるのだが、2週間に1回通わねばならず、それはいいのだけれど、いつも態度が著しく悪い。うちから30秒で着くことだけが取り柄だった。その皮膚科は、のち、テナントとして入っていたビルが取り壊され、なくなった。

 2013年、春先に掛かった内科と、皮膚科。まず、皮膚科のほうは、ある疾患のけっこう顕著な症状が出ているというのに、まったく気がつかず、軟膏を出しただけだった。この皮膚科は、2年ほどで看板を下ろした。内科のほうは、3回ほど通い、そのあと翌2014年に、ふたたび受診したとき、その後どうだったと尋ねられたので以前受診したあと実はそれに関係したけっこう深刻な疾患で都合7か月ほど入院しましたと答えると、「あははは、そりゃわかんないわなあ。」と豪快に笑い飛ばしてくれた。こちらにとっては笑いごとどころではない。

 このようにわたしの近医履歴はわりと恵まれていない。もとより一般的な個人医院のお医者さんの能力や人格を云々するものではないけれど、自分に限っていえば、とくに2013年にかかった皮膚科は、なんともはや。

 不思議、というのは、わたしの訪ねた時点では、いずれの個人医院もかなり繁盛しており、それはつまり、患者さんたちが彼ら近医の腕を信じて通ってきているということだった。そういう患者さんたちにとっては、こういう個人医院がいわゆる「かかりつけ医」になるのだろう。近医にして、ホームドクター。かかりつけ医。

 

 大学病院に、こういう「かかりつけ医」を通さずに、つまり紹介状なしで直接受診すると、たとえばわたしの通っているD大学医学部附属病院なら、初診料とは別に、「特定機能病院の初診・再診に係る選定療養の定額負担義務化に伴う初診に係る選定療養費」として、8000円くらいを申し受けるという。紹介状なしの再診なら半額。これは病院によって異なり、地方の大学病院では税込で5400円というところもあるようだ。

 考え方はそれぞれだけど、めぼしいかかりつけ医をもたない人が、ある日、けっこうしゃれにならない心身の変調を感じたときには、上記の「選定医療費」が掛かるけれども、大きいところに行くのも手かもしれない。というのは、わたしが2013年5月に大きいところに掛かって血液検査の結果をみた担当医がびっくりして廊下を小走りで動いてくれて、これは即入院して治療すべきだけどあいにくうちの病院ではベッドが空いていないのじゃと副院長先生が対岸の大学病院に紹介状を書いてくれたおかげで、翌日からそこの病棟に入院して治療できたからだ。

 どうぞ、皆さん、お大事に。

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