ぴょん記

こつこつ憶える

六国史の第二

 このたびのかしこきあたりの私的なご旅行先として、高麗神社が選ばれたとのこと。さて、桓武帝の母君の贈太皇太后高野新笠について、当初、皇位を継ぐ見込みは薄いとみられていた白壁王の宮人であったこと、白壁王が光仁帝として即位した際の皇后は聖武帝の娘の井上内親王であったけれど、彼女の所生の他戸親王を廃立するために、井上皇后は他戸親王もろとも庶人に落とされたこと、そのほかにもこの女性の周辺では混迷の奈良時代後期らしく、なかなかたいへんなことが連続して起こっている。高野新笠の生んだ山部親王がのちの桓武帝で、他戸親王廃立後に皇太子に立てられるのだが、その生母の高野新笠は皇后にはならなかった。高野新笠は、たしかに百済武寧王の子孫ではあるが、もとの姓を和史(やまとのふひと)といい、すでに帰化して久しい一族の出身であった。この娘が、宮人として白壁王に奉仕しているうちに子をなし、その子のひとりが平安遷都という大業をなしとげる帝王に育つ過程は、NHK大河ドラマにはならないだろうけど、単発の4Kドラマで観たいような気がする。

 

続日本紀(上) 全現代語訳 (講談社学術文庫)

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六国史―日本書紀に始まる古代の「正史」 (中公新書)

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