ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

蚊に寝床を追われる

 月曜の夜、昼に炊いためしを大切に守って、西のほうから辛子明太子を携えた家族が帰宅するのを腹を空かせて待っていた。めんたいは、リクエスト通りの切れ子だったが、切れ子として売るためにわざわざ大きいのを幾つかに分割したのではないかとさえ思われるほど立派なものだった。それを少し温めためしに載せて食べた。かなり香辛料の利いたものだった。たぶん、そのせいもあって、皮膚表面から発生する汗やガスなどの排出物が蚊などの虫の感覚器に魅力的に感じられたのだろう、なんとなく寝苦しそうだったので、めずらしく耳栓をして寝たにもかかわらず、文字通りのモスキート音で目が覚めた。すでに、足の親指と人差し指の間など、微妙な部位を何ヶ所か喰われていた。にわかに目が覚めて、iPadを手に取ると、そこだけ明るい画面の前を縞をもっていそうな蚊がすいと通り過ぎていく。ほとんど蚊の発生しない高層階で、モスキート音そのものが懐かしいくらいなのだけど、喰われた数カ所が耐えがたく、早々に寝床を後にしたのだった。

 

蜻蛉 3 (花とゆめCOMICS)

蜻蛉 3 (花とゆめCOMICS)

 

  敵役として描かれている某国のお姫さまが気の毒だけど、作者独特の世界観には、かつての名作・『火輪』を彷彿とさせる魅力がある。