ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

連休明けは寒い/音楽と政治

 自宅で過ごす連休は、ごはんを炊いておかずを添えて食卓を調えることに終始するといっても言いすぎではない。菠薐草と小松菜を別々に茹でて一緒に胡麻和えにするような簡単なものでも、封を切り立ての大吟醸といい醤油を半々にしたのを合わせるのでそれはりにおいしい。この大吟醸の4合瓶を開栓したとき、ひとくち味見したけれど、それはそれはおいしいものだった。秋田の「雪の茅舎」純米吟醸を先月お遣いものにしたけど、同じくらいよい感じだった。

 「宇津保物語」をKindleで読む。こちらは、あて宮の求婚譚から現代語訳が始まる。中頃、帝に対する仲忠による講書の挿絵では、帝の手前に琴が据えられている。琴の琴でも箏の琴、琵琶、シタールでも、とにかくこの話は、その身に空洞(うつほ)をもつ弦楽器が清原家の累代とそれに関わる人々の運命をあやつるものだから、かしこき辺りのありかたも、まだ少し古代の風儀を残している。

 

 

うつほ草紙 (2) (小学館文庫)

うつほ草紙 (2) (小学館文庫)

 

 

 

うつほ草紙 (3) (小学館文庫)

うつほ草紙 (3) (小学館文庫)

 

  諏訪緑さんの『うつほ草紙』がKindleに入っていないだなんて、小学館さん、まんが市場のみならず国文学の世界にとっても大きな損失ですよ。これを読んで古文にもっとしっかり取り組もうと志すわかい人が増えるかもしれないのに。