ぴょん記

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擦れていない被疑者

 関西のほうで殺人罪に問われ、10年ほど服役して出所した元看護助手の女性の再審開始決定が出たということで。

再審決定、喜びの涙 元看護助手「闘い続ける」:朝日新聞デジタル

 きのうの夜のニュースでは、その後の検査で分かったこととして、この元受刑者が迎合性が高いことと、彼女が軽度の知的障害を有していることが触れられていた。入院患者の男性の呼吸器のチューブを外して死に至らしめた疑いで警察で取調べを受けている期間に、担当の警察官の男性の意を迎えるために、虚偽の供述をしたというのだ。

 実際に、事件当夜、何があったかはわからない。しかし、23才の看護助手が好ましいタイプの取調担当者を喜ばせようとして、長期の収監を受ける可能性の高い嫌疑を受け入れた、その心の動きに気付く人がいなかった、もしくは、いたとしてもそれが原審判決も含めた彼女の処遇に何ら影響を及ぼさなかったという事実のいたましさ。

 ところで、病院の中ではいろんな人が働いていたりするけれども、少なくとも殺人罪に問われるレベルの死亡事故が起きたあとでわかる知的障害というのも、複雑な気分になる。

 

日本後紀(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)

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  やっと六国史の第三の下巻。大内裏の内部、朝堂院のあたりにオオカミが出た、キツネが出た、どこどこの殿舎に向かってイヌが吠えた、などの記述が興味深い。