ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ひだまりの初老たち

 最寄駅の階段の下のほうに、午前中から缶に入ったアルコール飲料などを片手に溜まっている還暦あたりのおじさんたち。酒を買うのと同じコンビニエンスストアで惣菜を買ってはお互いに勧め合って食べているのだなあと思ったのは夏頃のこと。きょう、昼過ぎにみたところ、同じような缶飲料の集団は、駅階段を遙かに外れたロータリーの端のほうに移動していた。そこは、ぎりぎりで冬の陽が当たる場所。そこでおじさんたちのうちの殆どは、やはりというかなんというか、紫煙を燻らせていた。駅前ぐるりは、路上喫煙禁止エリアのはずなのに。駅から出てきた営業職の会社員のおじさんなども、つられてそのグループの近くで、たばこに火を点してしまっていた。いろいろな規範が崩れていくのと、ちょっとした自由さが壊れていくのと、こうなるとどちらが速いかということになるけど、朝から夕方まで白ワインの炭酸割りをだらだら飲んで毎日過ごしている年寄りは外国にもいたから、行政が地域がというのとはまた違う問題があるのだろう。

 

今昔物語集 全4冊セット (岩波文庫)

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