ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

寝たなり、幕末

 NHK大河ドラマの番組宣伝を兼ねて、NHKの総合もBSプレミアも総じて鹿児島、島津さん、西郷どんのオンパレードである。

 一方、正月早々妙な潜熱を伴った風邪を引いて、いねがちになっているところに、会田薫の幕末長州もの2冊である。

 

疼く春 (ITANコミックス)

疼く春 (ITANコミックス)

 

 

 

太陽を堕とした男 (ITANコミックス)

太陽を堕とした男 (ITANコミックス)

 

 馬関を脱出した高杉晋作と、京都に逃れた赤禰武人のそれぞれの「その後」についての漫画だ。女性用コミックではあるのだけど、画風があの時代のひりつくような匂いを存分にまとっていて、何度も読み直してしまう。

 

 「盗賊に襲われた商人夫婦、妻のほうが帯を解こうとしたところ、お前ではなく夫のほうだと指定されて、盗賊も下帯を露わにするというシーンを夢に見ながらうたた寝をする豪商の令嬢風の女に餌をねだる、猫」という浮世絵が新春早々ネットでは話題である。喜多川歌麿「見るが徳 栄華の一睡」のことで、絵はがきをどこか出せばいいのに。