ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

冬日の閑居

 『服従』は、いまはこういうのが流行するのかという以上の感想はもてなかった。文明が衝突して、より巧妙なほうが終局的な勝ちを収める話として読んでも、主人公の周辺で用いられるそのテクニックがオイルマネーでもってよい雇用条件という現在の生存と、性欲の充足という(隠された)次世代への生き残りを餌に大学人を買うという、泣けてくるほどわかりやすいものであるために、かなり胸苦しい。次に読むときは、きっとまた別のメッセージを読み取れるだろうけど、いまはただ膨満感さえ。

 今週の仕事に取りかかる前のわずかな隙間、堂々と寝倒そうと思いつつ、京繍いの長艸さん夫妻が2002年のサンローランのコレクションのために刺繍モチーフを用意するというすばらしいドキュメンタリーを見ながら、手袋の代わりにつかう自分のアームカバーを仕上げてしまった。

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白っぽいのは毛7の麻3、黒っぽいのは絹