ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ひばりの朝

 ここにひとりの少女がいる。父、母をはじめとして、周囲の者は、誰も彼女と心を通わせようとしない。そして、勝手な思惑に基づいて、大きく小さく浅く深く彼女を傷つけ続ける。黙って寄り添って、しかし、彼女自身にはけっして触れないような愛情がひとかけら、せめてそこにあればよかったのに。