ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

長い紐をながい日を観ながら編む

 iコードという、毛糸で編む紐を作る。5目編んで、編み地を編み棒の反対側に移して、また5目編んで反対側に移して、というのを延々繰り返す作業なので、一度、WOWOWで観たことのある映画をPCで。The Emperor in August. 阿南惟幾陸軍大臣が、戦争継続を主張する参謀本部のおもに佐官クラスの熱量と、聖断を戴いて敗北を受け容れようとする内閣の冷徹との間で、承詔必謹を命じて自決するまでの心の揺れというものは、前に観たときはよくわからなかった。今回、さらに2回観て、少なくともいくつかのことが新たに分かった。きのうはiコードを編みながら観たけど、今回は随所で再生を止めて、日本版ウィキペディアを参照しながら観た。だから、たとえば、田中美央さんの演じた荒尾興功軍事課長が、戦後は復員庁に属して復員業務に携わったことなど、わかった。

 

  この作品の原作『日本のいちばん長い日』と同じく、半藤一利が著した『昭和史』がもとになっている漫画がある。先日、その2巻目がリリースされた。

 

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

 

 

  昭和天皇の養育掛を10年間にわたって務めた足立タカという女性が、夫人に先立たれた海軍少将のもとへ後添いとして嫁ぐ。その海軍少将は、海軍次官などを経て侍従長となり、2.26事件では身体に4発もの銃弾を浴びる。そして、太平洋戦争末期に組閣の大命を受け、ポツダム宣言受諾へ向けて、老骨に鞭打って働く。 

 

  ところどころ、とくに、S先生や一条家のお姫さまなど、表情がデフォルメされすぎて怖い感じがするけれども、原作にはきっと忠実な内容なのだろう。