ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

敷居跨がず異界はすぐそこ

 ただいま月刊Flowersで連載中の岩本ナオさんの『マロニエ王国の七人の騎士』の昨日発売の同誌6月号での展開は、同じ作者の『町でうわさの天狗の子』の終盤を思わせる目覚ましさで、強い女の子って頼もしいし、美しいわあとうっとりしてしまった。

 「天狗の子」では、主人公の刑部秋姫という女子高校生が、だいたい500歳くらいの天狗とふつうの女性との間の娘で、道路から脱輪したトラックくらいならひとりでひょいと持ち上げてしまう怪力ながら、恋や友人関係に悩む生活を送っていた。「マロニエ王国」では、女将軍バリバラの長男「眠くない」は、城代の娘エレオノーラと婚約してふたりして隣国への使節に加わる。そこで超常現象に襲われるわけだけど、そもそも「眠くない」の存在自体がふつうの人間ではないし、その隣国の小さい王女さまもけっこうな力の持ち主で、と日常と魔法がシームレスに繋がっている。

 6月に出る第2巻、おまけつきの特装版をきっと買ってしまうことだろう。