ぴょん記

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婦人科でも女性科でも

 前に掛かっていた大学病院では、産婦人科の中が「産科」「婦人科」に分かれていて、たとえば、ある曜日の午後は、産科の患者さんだけで、婦人科の患者さんは急患以外は診ません、ということらしかった。また、別の大学病院では、産科はそのままだが、婦人科を「女性診療科」と呼び、それらとは別に、女性外科が設けられているようだ。

 さて、月経不順でも感染症でも妊娠でも、早めにお医者に掛かるに越したことはないのに、へんな想像をしたり噂の種にしたりする人の目を憚るあまり(そういう人は、なにも男性に限らない。)、婦人科に掛かるのを先延ばしにしているうちに、命に関わる事態に陥った例が世の中にはたくさんあることだろう。医術に繋ぐまでの敷居を無駄に高くして、人の病態を重くしたり、最悪、命を落とすのを早めたりしても、有象無象は責任をとらない。

 これに絡んでちょっと考えたこと。

 保険診療で健康保険証を受付で出すとき、保護者の扶養に入っている学生さんなど、誰もが自分の身体のことをすべて親御さんに把握させているとは限らないから、健康保険証の提示でいろいろ気まずいことがあるのではないかと心配になるかもしれない。完全に親御さんに知られないようにするには、自宅/実家に連絡がいかないようにして、しかも、自由診療を選択するのだろうか。ただでさえ、身体の調子に不安を抱えているときに、10割負担の医療費は痛い。このあたりの微妙な障壁をなくす方便はないものだろうか。

  わたしは年若い同性に闇雲に奔放な行動をとれと勧めるものではないけれども、それとは関係なく、妊娠を含めて、自分の外性器内性器に異状をみつけたときに、即座にお医者に掛かるのをためらわせる要素が21世紀の日本にひとつでもあるのはおかしいと思う。

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ずっとチャコール