ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

身をえうなきものに

 ただいま病気に向き合っている友人がおり、また、自身も長い時間と巨額の金を掛けて抑えている疾患もちであるので、表だっては、たとえばツイッターなどではいわないが(それは、前記友人に対する最低限の礼儀だ。)、わたし今晩ぬるりと闇に溶けてしまってそのまま戻ってこなくても、世間体とか体裁上はともかく、ほんとうは誰も困らないよなあと思うこともある。夫婦間が不仲であるわけでもなく、また過去に家族の中に不和が目立ったわけでもないが、好まれていないことになるべく気付かないよう、たとえ気付いていてもそれを気取られないよう、みんな目を伏せて口元を僅かに綻ばせて、そして生きてきた者らだった。

 

伊勢物語 (岩波文庫)

伊勢物語 (岩波文庫)

 

  今朝もしょんぼり初秋の曇り空を見上げていたら、足下に生き物の気配がある。おそるおそる視線をつま先のほうに移すと、メダカの水槽や鉢に水を補充するための日向水のバケツのひとつに、メダカの生体が何匹も泳いでいた。小さな小さなメダカらだけど。

 すいすいと泳ぎ回るメダカをしばらく眺めていたら、少し気分も上向いてきた。