ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自分も自分を責めるということ

小鳥の毛引きという語をツイッターのタイムラインで見掛けて、人間の抜毛について考えた。抜毛は、「ぬけげ」ではなく、「ばつもう」。自らの頭髪を抜くのを繰り返す行為をいう。何らかのストレスを感じた人がこの抜毛を行うらしい。 何らかのストレスを感じ…

今回の癰を振り返って

今般の癰について語るに当たり、まず、これはわたしの身体史において史上最強クラスの癰だったことを書きたい。腫れを感知してから排出されるまでの期間の長さ、腫れ自体の大きさ、それが発生した部位等々、癰の性質を語るについては、さまざまな物差しがあ…

「悪所」というのは遊里と芝居と

落語の廓話や、芸人の悪所通いのエピソードは、男はともかく女であるおかみさんたちや娘たちは、まったくしようのないものだと受け流してきたから、現代においても、大きなホールで語られたり、公共の電波に乗せられたりしている。 たいへんな不景気に背を押…

こんなご時世に癰を迎えて

例の鎮痛解熱剤の連用と関係あるのかないのか疲れているときに出てくる癰が、またしても身体の微妙な位置に現れた。もはや、「迎える」「生ずる」「現れる」としかいえないほど近しい間柄になってしまったけれど、治まるにせよ弾けるにせよしばらくはわたし…

外に出てみて少しだけ歩いた

ゆうべの深夜、調剤薬局に薬を取りにいった4月8日以来17日ぶりに外に出てみた。たぶん、それは正確に17日ぶりだったと思う。エントランスの外に出て、コンビニで王林のフレーバーの三ツ矢サイダーを買っただけだったけど、それはそれは新鮮な体験だった。 連…

気息奄々のような、暢気な料理人のような

昼は玉葱と人参と鶏の団子、それに小松菜を煮合わせたスープを炊いたけれども、わたしは餅1個で済ませた。前夜、空腹で眠れず、トマト1個をぺろりと食べたりしたので、節食のしどころだと思って。もともと体力に乏しいのが持病をもって以来、さらに弱くなっ…

iPadが届いたので大きな文字

2014年2月以来、毎日使用していたiPad miniの画面中央に筋が走るようになった。経年劣化による電源系統の衰えのようで、さてどうしようかと考えて、オンラインのApple Storeで2019年9月リリースのiPadを購入した。容量は128GBで、これは前の iPad mini の64G…

胃腸が止まるときの対策

病気のせいだか薬の副反応だかわからないが、わたしの胃腸はしばしばストライキを起こす。このごろは、平日もお昼を大人ひとり分、食べていたこともあって、ごめんもう俺おまえの内臓やっていく自信がないわ、という感じで、比喩的にこちらがじっと見つめて…

『皆勤の徒』

そのように機能すべく設計され生み出されたいのちが、外部からの内部からのさまざまな刺戟によって変容を遂げつつ、記憶はともかく自我だけはしっかり抱きしめて、日常の業務に邁進する。いのちは「従業者」と呼ばれ、社長や取締役、外回りらと接触を繰り返…

肝付から届いた新じゃがいも

食品宅配で、ニシユタカという品種の新じゃがいもが1kg届いた。鹿児島県産で、手のひらにちょうど載るくらいの大きさのが14個入っていた。まず、5個を櫛形にしたのを油で揚げて先日食べてみた。 そして、きょうは、5個を皮を剥いて割って茹でたのをつかって…

おかあちゃんたちの台所合戦

2019年のゴールデンウィークが10日間あったのは、その最中も前も後もそれぞれにしんどい思いをしたにはしたけれど、今般のはまあちいと長いわなあと、おかあちゃんはダイニングの椅子に腰をおろして人参の皮を剥きながらいう。 「まあちいと長い」とは、婉曲…

『残り者』

明治2年の初夏、江戸城明渡しの直前まで大奥に生きた5人の女たちのはなしである。まず、天璋院篤姫の呉服之間のお針子「りつ」。内証は火の車の貧しい旗本の家の長女で、御目見得の身分ではあるが、その部署の長になる以上の出世はかなわない、いわば専門職…

コーヒーを挽いて、淹れて

金曜の夜の「美の壺」は、ちょうどコーヒーの特集で、各都市のこれぞ名店と呼ばれる老舗のひとや達人が、どちらかというと飄々とした面持ちで熱帯ののみものをおいしく調えていた。 わたしのハンドドリップは、とても上手とはいえるものではないのだけど、き…

なるべくなら生き延びたいあなたもわたしも

2013年の春先、身動きも儘ならぬ状態で、近所の町医者を2軒訪ねたけれども、ワセリンと痛み止め以上の薬はほぼ処方されず、また、大きな病院にかかるべきとのコメントも得られなかった。いよいよ衰弱した5月の連休明けに、大きな病院に掛かったら、検査の数…

雨は止まない

年齢や性別によらず、そういう瞬間なり時期なりは、人生に一度又は何度か訪れるとは思うけれども。 これからしばらくが街なかがいちばん過ごしやすくて美しい季節なのに、障りがあって恋をすべき人たちがデートできない、などと21分目くらいから始まる菅原洋…

柔らかな甘藍は春の至宝

つまりは、春キャベツである。上の方の数枚は日曜にお好み焼きになり、それから下の数枚は、粗く刻んでピーマンやさっと茹でた人参といっしょに豚の切り落とし肉と炒められる。切れ端をそっとしゃくしゃく噛んで生で食べてみた。とてもやさしい味がした。 ド…

豆喰い種族が往く

火曜日は、ふと思いついて赤飯を炊いた。小豆を茹でて、餅米を研ぎ、炊飯器で一緒に調理するだけだ。 なんちゃあ、お祝いすることもないんですが、褻の豆ご飯と一緒です。— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年4月14日 ほんとうに、ごくパーソナルな就職…

大雨でたいへん

昼は、軽めのカレーライスにしようと一旦は思ったけれども、あまりの冷え込みに驚いてしまって、牛乳瓶1本そのままつかったクリームシチュー。雨が地表からどんどん熱を奪っていくようで、実際、21時半には5.5℃まで気温は降下した。 わたしは、朝に台湾カス…

台湾カステラ

パウンドケーキ型で軽く蒸し焼きにした感じです。 レシピは数週から冷蔵庫の扉にマグネットで留めてあったものの、長崎から松翁軒のカステラを取り寄せたためにそのままになっていた台湾カステラがついに作られた。わたしは、材料を買い集めるのと、現場で鶏…

餡パンは、ときどき偉大で

わたしは柄が大きい割に計画的にエネルギー摂取を行うことが難しい体質で、だから家の外で日中と夜の大部分を過ごしていた時期には、バッグの中に餡パンやどら焼き、蜜柑や林檎の類を絶やさなかった。学校や仕事先の机や休息スペースでそういうのを広げてい…

鶏レバーを食べたいと母の云う

鶏レバーといえばJR東日本のアトレに入っている惣菜屋の塩焼き串がおいしいとおもうけれど、ハハは、鶏レバーの甘辛煮を手づからうまく作りたいという。 そこで、インターネット上ではもっとも信頼のおけるサイトであるとわたしの考える、「白ごはんドットコ…

きょうも故障していました

朝、軽く食事を摂ったあと、高級品でないほうの海鼠ですからといいながら、また眠ってしまった。肩が痛いので、のんだLその他があさっての方向で覿面に効いて、ほとんど気絶したような寝入りかただった。その後、昼に釜寅のランチの出前をとって、夜にその残…

ずっと肩が痛かった

熱を出したり、身体の一部位が傷んだりするとLという鎮痛解熱剤を服用する。これは、ドラッグストアでも薬剤師さんが担当するクラスではあるけれど扱われているもので、いまとなってはかなり普及している。よく効くけれども副反応もそれなりで*1、だから10日…

きょうもうつらうつら

今朝、また二度寝して10時くらいまで寒い寒いと震えていた。四月の上旬ぐらいにはこの大きなコンクリートの塊が日中の太陽からの熱程度では温まりきれず、夜はまた北風に冷やされて、五月の声を聞くまでは壁も天井もひんやりしているのはいつものことだけど…

このまま凋むのだろうか

朝、起きてみたものの、やがて寒さに耐えきれず、自分の塒ではないところに潜り込み、そこで昼頃まで暖を取りつつうとうとしていた。金曜に病院に行って緊張したまま帰ってきて、感染したとしたら症状が出るのは早くても一週間ほど先だろうに、なぜかずっと…

寒いと胃腸がストライキ

きのう、カツを3切れと、カレーをごはん150g相当食べた報いなのか、明けて今日は、まったく食欲がなくて眠気ばかりが強かった。カツとカレーは順調に食べられていくものの、わたしはついに手を出すことなく、さきほど16切れすべてが台所から消えた。肩でもな…

カツカレーを作った

豚の肩ロース肉の塊が届いていたので、675gとあるのを16切れに分割してとんかつにすることにした。また、じゃがたまにんじんをそれぞれ細かく刻んで、摺り下ろした生姜と大蒜を加えた野菜だけのカレーも炊いた。昼下がりにカレーを用意しておいて、同じ機会…

病院は桜花のなかに

いつもは都営バスの1日乗車券をつかって朝早くから病院に行くけど、きょうは用心のため、タクシーさんを前日のうちに予約して下まできてもらっていた。方向が一緒なので、夫も一緒に乗る。 早く検査していただいて、まもなく診察もしていただいて、心なしか…

寝だめして明日に備える

3月の予約日に病院に行かなかったので、前回の診察から3か月弱が経過している。その病院へ3日に行くという、三尽くしなのだけど、ほんとうにしばらくぶりの外出になるので、まず、感染が恐ろしい。なにもいま流行しているという新型ウイルスでなくとも、ごく…

年度替わりの閑居の続き

ジョンズホプキンス大学のCOVID-2019の、感染者数/死亡者数/回復者数の数字を毎日の日記の天候の下にメモしている。ほぼ世界全域が対象で、「ウイルスとの戦い」などと銘打たれているが、菌もウイルスも、人間を滅ぼそうとして襲いかかってくるわけではな…