ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

このごろ読んだまんがなど

 ※ まんがのレビューなどだから、ツイッターに更新報告します。

 

大奥 6 (ジェッツコミックス)

大奥 6 (ジェッツコミックス)

 

  男女逆転劇の『大奥』で、綱吉の最期と家宣の短い治世について、読み返したかったので、該当箇所と思しきあたりをダウンロード。右衛門佐という、京都からやってきた公家の出の男は、映画では堺雅人が演じたのでした。そういう美々しい存在に光を当てるだけでなく、家宣という短命で篤実な女や、才芸に勝れてしかしあまりに男らしい体質を恥じて生きざるを得なかった江島なる男に、さりげなく愛情を配りながら時代を下らせる語り口は、いつもながらお見事。現在、単行本としては、11巻まで刊行されています。

 

七つ屋志のぶの宝石匣(1)

七つ屋志のぶの宝石匣(1)

 

 

 そういえば、水冷や空冷の自作PCで計算速度を競う話の最新刊やその前の巻をKindleで落としていないなあ……と思っていたら、こんどは宝飾についての新しいお話。才能をもつ女の子と、そのごく近くにいる、とても頼りになる王子様という構図。ヒロインは、のだめちゃんより、ずっと清潔感があります。2巻以降、どうしようかな。きっと、2巻のダウンロードはすると思います。

 

 

海月と私(3)

海月と私(3)

 

 

 海辺の食事のおいしいごく小さな旅館。ふらりとやってきた若い女が仲居として住み込みで働き、初老の主人がなにやらもやもやとしたものを感じながら、当初は閉めるつもりだった宿を続けている、という筋。麻生みことは、画の線が、作品を追うごとに美しくなっていって、目を離せなくなった作家のひとり。

 

 

姉の結婚 8 (フラワーコミックスアルファ)

姉の結婚 8 (フラワーコミックスアルファ)

 

 

 来春2月14日に豊川悦司榮倉奈々主演で封切られる映画も同様だけど、これらのものがたりの主人公たちは、地方都市やその周辺で生活しつつ、全国的に知名度の高い仕事をして(おもに著作業やアカデミックな仕事を通じて。)、収入の安定した定職にも就いている。そのうえでの地方定住であり、中年の危機や恋愛なので、うらぶれた感じは、少なくとも原作からは一切しない。

 

 それでよいと思う。映画の原作やこの『姉の結婚』が連載された月刊flowers は、「珠玉の少女まんが進化型」を謳った雑誌なのだし。

 

小学館コミック -フラワーズ-