さて、事始めも済み。ともかく何をするにしても、さきに締切のある仕事を完了させておきたかったので、机に向かう。カキフライ念慮。じゅじゅっと揚がったところに、フレンチマスタードを効かせたタルタルソースを添えて、ばりばりいただきたいねと週末の昼寝の夢に落ちる寸前に話したのが鮮明に甦る。牡蠣。あの震災の前々年、灯油缶タイプの容器と一緒にクロネコヤマトの周旋で届いた生牡蠣。安全側に倒して、せめてカキフライ。雁助さん加野炭鉱の「再稼働に向けて」おきばりやす。仕事をしながらも、お店でカキフライを食べるか、できあいのカキフライを買うか、さもなくば加熱用生牡蠣から家で揚げるかと目まぐるしく考える。でもやめた。途中で大根を煮たから。大根と蒟蒻と丸天を温めたら、たとえそれが関東炊きともおでんとも呼べなくても練り辛子をたっぷり添えて食べる。大根有理。
大根をとても大切にしていて毎日2本焼いたり煮たりして食べていた武士のところにあるとき刺客が放たれすわ一大事というときに庭先から色の白い武者がふたり屋敷の中に駆け込んできて主人の窮地を救ったという鎌倉時代のおはなし。あるじが武者らに所属を尋ねると、わたしたちはあなたの贔屓の大根、と
— ぴょん (@ae_pyonpyon21_j) 2015, 12月 14
@ae_pyonpyon21_j このはなしがこどものころから好きで好きで。
— ぴょん (@ae_pyonpyon21_j) 2015, 12月 14
この草紙、メジャーなところでは、松下禅尼が障子を繕って子息の戒めとするお話が含まれていたと思う。