よしながふみのある単行本の電子書籍化がえらいゆっくりで、電子書籍で揃えたい人、海外から入手したい人がアマゾンの書評欄でもっと早めの電子書籍化を!と要望していた。
その11巻の物理版が本棚のちょうど手の届くところにあったので読み返してみたら、やはりとても面白い。電子書籍なら寝しなに何度も再読するけれど、物理版は入手してすぐに一読して本棚にしまうからよほどのことがないと二度は読まない。思えばもったいないことである。電子書籍と物理版の両方をもっているものも稀にあって、たとえばいわゆる安彦ガンダムは、セールのときにルウム戦役の手前まで揃えたけど、おそらくベッドの下のカートンの中に最終巻を除く二十数巻が眠っている。
たぶん、物理版と電子書籍のリリースのタイムラグから、両方を買ってしまう人も一定数存在することだろう。雑誌掲載時に毎号チェックする手間とコストを考えると、600円の単行本でまず読んで、540円のKindleもダウンロードしたとしても、ココイチのカレーライスにちょっと気の利いた具をひとつふたつ載せたくらいの値段だ。でも、電子書籍派でしかも無駄を嫌う人にとっては、このリリースのタイムラグはもどかしいものでしかない。待ってせいぜい3週間ぐらいにしてはもらえないだろうか。むり?