ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

晦日に仕事で

 前日の火曜日には、おかしなことばかりが起こった。こういうときこそ身を慎まねばならないと長年の、しかし乏しい経験から素朴な処世訓を掘り起こして机に向かう。たとえば、火曜に寄った雑貨売場、包装の途中で係を替わった店員が、「こちらはもうお支払いになりましたか。」とわたしに尋ねたからといっても驚くには当たらない。はい、どうぞいままで包装してくださっていた店員さんにご確認下さい、という返答そのままでよかったはずだ。支払が終わったからこそ、前の店員はこわれ物の包装に取りかかっていたのだろうし、それをまず同僚に確認することなく、お客であるわたしに直接訊くのは、ただの横着に過ぎないけれど、少なくともわたしは愉快な気分にはならなかった。ただし、その店員さんにそれを伝えたとしても、実りの多い結果にはなりそうもなかったので黙ってはいたけれど。「さあ、どちらだと思います?」という答えかたもあるけれど、大人げないわね。そういえば、このブランドの、都境を越えたところにある店舗で前に受取サービスを利用したときには、度重なるレジの打ち間違えで軽く15分は立たされっぱなしで待たされたことなどちらりと思い出した。ああ、それにしても、自分の仕事とは職種は異なるけれど、働くことそのものに誠実でなければならないと思う。一旦、いい加減なことをしてしまったら、後から修正できたとしても、いくらかのものは確実に失われてしまうから。

 皆既月食が始まるよりも早くに仕事は終わったけれども、なんだか食欲がなくて、自分の夕食は殆どとらなかった。