一昨日の1日放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』は、みたびの愛加那登場。二階堂ふみさんは、好演。この一連の流謫編では、奄美大島、徳之島、そして沖永良部という島々の民が、薩摩藩の統治下で、たいへんな思いをしているのが描かれていた。そこは、主人公の吉之助にとっては、咎を受けて流される場所ではあるが、それぞれの島の人には、生まれてから死ぬまで暮らす天地なのである。ところで、吉之助は、薩摩に戻ってから、また結婚する。愛加那は、公式には島女房であるから薩摩には連れて帰れず、だから、薩摩で士分の娘を新たに娶るのに支障にならないのだろう。そのお嫁さんである糸子を演じるのが、黒木華さん。日本版ウィキペディアの西郷隆盛の頁によると、吉之助39歳のとき、23歳の糸子と結婚したとある。
3時間は長いとか、いまどきばんばん浪費しながら1000万円をぽんと用意できるアダルトビデオ女優がいるだろうかとか、そういうことを考えるわたしの心はきっと貧しいのだろう。黒木華さんが、何でも屋の綾野剛や、先輩メイドのCoccoさん、結婚相手やそのお母さんといった、なんというか圧の強いひとたちにぐいぐい押されながら、細い頸をうなだれて、心細そうにしているのを観るだけでも3時間掛ける価値はあるかもしれない。結局、観る人の中に映画が求めているものがあるかどうかということなのだろう
その逆ではなくて。
おお、そうこうしている間に、『焼肉ドラゴン』、上映スクリーンが早くも絞られてきた。これは、数日以内に映画館に行かなければ。