なぜかわたしの額には脂汗が滲む。内臓が弱っている。胃腸というよりは、肝臓や膵臓のような、より内側で裏めいた場所にある臓器が、夏の間の生存機能の維持に疲れ果てて、苦い汁を搾り出す元気もなく凋んで半ば眠っているかのように。わたしの意識もたびたび途絶える。傍からみると、それは睡りの中にあるようだけど、角は少し、しかし鋭く覚醒していて、居心地の悪い動悸でもって宿主をおよそ1時間に1回、はげしくどやしつける。
今晩は、早く寝よう。
なぜかわたしの額には脂汗が滲む。内臓が弱っている。胃腸というよりは、肝臓や膵臓のような、より内側で裏めいた場所にある臓器が、夏の間の生存機能の維持に疲れ果てて、苦い汁を搾り出す元気もなく凋んで半ば眠っているかのように。わたしの意識もたびたび途絶える。傍からみると、それは睡りの中にあるようだけど、角は少し、しかし鋭く覚醒していて、居心地の悪い動悸でもって宿主をおよそ1時間に1回、はげしくどやしつける。
今晩は、早く寝よう。