ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

お母ちゃんたちは負けるが勝ちで

 来年のゴールデンウィーク、御代譲りのご盛儀を挟んで、どうやら10連休になるらしいって、いまからお母ちゃんたちは戦々兢々や。そんなん立ち話している暇があったら、事始めも過ぎたことやし、まず目先の年末年始の仕度に精出したらどないやろと思わんこともないけれど、そこはぼくも心得たもので、京のみやこのお利口うさぎさんの名に違わぬように、シミコお母ちゃんの後ろで黙って、ほんまに黙ぁって立っていた。

「うちもあんまし連休続くと、おとうさんの朝、昼、晩のお膳、いったい何出したらいいのか、手持ちのネタがのうなりますわぁ。」と、中学のときからの友だちの田中のお母ちゃん。この人は、いわゆる「ええしのお嬢さん」で、年も40手前やけど、お酒飲ませたらあかんタイプ。ほんま、そこだけが玉に瑕。通いのお手伝いさん、いてはんねんけど、このごろはなるべく自分でもお台所に立つようにしているらしい。

「うっとこは、お店閉めるわけにもいかんから10連休ていうのもなんやら遠い世界の話みたいやけど、せや、タダヤスがおったわ。タダヤスと、おじいちゃんのお昼、一緒に出さな、いかんのやね。」というのは、同じく山田のお母ちゃん。この人は、元理容師さんで、夏場、ちょっと梳いてあげよっていうてくれるのはいいけど、バリアートならぬシザーアートで、ぼくのこの狭い背中に昇り龍ちょきちょきっと這わせてくれて、そのたびうちのお母ちゃんがいやみたらしいお礼の電話してるのに隙あらば新作を試そうとする。ヤマダの頭の毛でやりなあとぼくも軽く拒むんやけど、玻璃くん遠慮せんでええんよタダヤスがいつも宿題みてもろてるお礼なんやからと一向に改まらない。ちなみにここのおじいちゃんは、ぼくの釣り友だち。夜中に行き先は着いてのお楽しみやと車に乗せられて、朝になったら四万十川に着いていたりする。

「ほんに、かなわんわねえ。ふだんのご飯ばっかりでも、お昼をちゃんと作らなと思うだけで、忙しさ三割増しやし。」と、うちのお母ちゃん。いやもう自分が倒れたら元も子もないで、食べられるものなんでも用意するだけましや、それで堪えてもろうて10日間しのがなしゃあないで、とお母ちゃんたちはうなずき合う。なんならこの年末年始もいまからでも予約が間に合う温泉旅館かなにかで三食上げ膳下げ膳できたらええわね、ランドリーサービスもつけてほしい、なんて言うては笑ってはんねん。何十万かかると思うてんの。

 今年の5月の連休明けは、戦勝記念日みたいにお母ちゃんたちは、ぱーっとお買い物に行ったり昼寝したり(うちのシミコはこのパターンや。)自由を謳歌したわけやけど、来年はどうかなあ。連休にカップ麺と茹で卵だけのお昼が出てきても、みんな絶対不平をいうたらあかんで。

 

GWの10連休「うれしくない」45% 主婦層は53%:朝日新聞デジタル

外出を控え、ずっと在宅して過ごすとなると、食事の仕度で疲弊するであろうから、手頃な価格の仕出し弁当をたびたび注文できるとうれしいなあ。

2018/12/19 16:05

 

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ぼくはエビ天は食べられへんの