しながわ水族館で、クールなマゼランペンギンたちと、熱いイルカ連の出迎えを受けた。『おこしやす、ちとせちゃん。』スタンプラリーのクイズは、葛西臨海水族園のショップで買ったペンギン図鑑下敷きを毎日の作業時に使用しているので、ありがたいことに苦労せずに済んだ。
そこから日比谷シャンテで『女王陛下のお気に入り』を観るために移動したけれど、やや時間が苦しくなって、タクシーや地下鉄、それに自分らの足腰をフルに使って、やっとのことで開演に間に合った。
１７００年代、イギリスの王宮で、アン女王に仕える新旧２名の女官の戦いが軸にあるのだけど、北米の植民地とヨーロッパでの覇権争いという、二重の現実の戦争、国内の政党間の殴り合い等々、大小たくさんのトラブルが鏤められている。渦の中心にいるのは、孤独な君主・女王アン。幼なじみでもある女官サラが嫁いだマールバラは、のちにチャーチル首相やダイアナ元皇太子妃を歴史の舞台に送り出すこととなる名家になる。サラの従妹で、彼女の失脚後に女王の最も親しい女官になるアビゲイルも、王配の侍従に嫁ぐ。
豪華絢爛な舞踏会のシーンなどほとんどないし、端々で性的な欲望をあっさり露わにする人々が出てくるなど、３００年以上前の上つ方の暮らしぶりを描いたにしては遠慮がない感じもするけれど、退屈はしません。
