観たい映画すべて封切直後に観られるわけではないけれど、今回はなんとかなりそうだったので、この夏2本めの蜷川実花監督作品。しあわせの赤や桃から、喀血の鮮やかな赤、降り積む雪の白、そして、暗い青と黒へと、色彩が津島修治の晩年を包み込む。途中で、大蔵省を辞める前の青年作家三島由紀夫が出てきて*1、演じるのが高良健吾だったのが、うれしかった。
『進撃の巨人』の本編のストーリーは、だいたい把握できたと思う。ただし、本編だけみても、回収されない伏線にもっと深い事情を隠していそうな登場人物などが多々含まれており、今後数十年にわたって創作の源泉として、著作権者と版元の優良なhidden assets でありつづけることだろう。
*1:映画サイトの人物紹介では「21歳の学生のころ」とあるけれども。