ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

鴨鍋は、どうして

 金曜に生協で届いた鴨鍋セットは、鴨肉のスライスと丸(がん)からなっていて、スープは好みのものを用意しなさいと袋に書いてあった。だから、キムチ鍋のキューブの残ったのを使った。笠の直径が12センチを超える生椎茸とか、新鮮な白菜とか、鍋にする材料は、主に野菜を中心にたくさんあったので、台所のガス台で調理してから出した。〆のうどんも2人前茹でて冷水で締めておいた。豆腐は省いた。

 丸のほうは、けっこう前から煮ておくのに、スライスは、長く火を通すと堅くなるからと、火から下ろす数分前に加える。合鴨でも鴨でも、おいしいことはおいしい。地鶏の十分おいしいこの国で、それでも鴨や鶴の肉が折に触れて珍重されてきた理由は幾つもあるだろう。それでも、鴨肉をかみしめるとき、脳裏をよぎるのは、あのフルハムロードの野鴨のランプの、一般的なバンカーズライトの傘を少しだけ明るめにした緑のいろである。