ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

せめてすぐには書かなかった

 マスクやアルコールジェル、トイレットペーパーやティッシュペーパー、さらには保存のきくインスタント麺などが数週間、不足気味だという。わたしは、専ら食品や日用品を宅配に頼っている。ここ数年は、薬剤で免疫力を下げているためにそうそうスーパーマーケットへは行けないわけだけど、それ以前もだいたいずっと配達に頼る生活を送っていた。

 まず、ドラッグストアでは、2月上旬にマスクとアルコールジェルがなくなった。棚に置かれた『入荷予定は未定です』という表示を不安そうに見つめる幼子を連れた若い女性が印象的だった。わたしは、入院時、暇に任せて石けんで指先から手のひら、手首まで洗い上げるのを励行していたから、各病室の前にぶらさげられたアルコールジェルにはあまり触らなかった。アルコールを浸ませた不織布でテーブルとか持ち込んだPCとかタブレットとかを頻繁に拭いていたので、それでなくともなんとなく指先が荒れていたし。

 続いては、トイレットペーパーとティッシュペーパーで、これはメガストアのネットスーパーで「1家庭1つ限り」と制限がついたあと、次に補充しようとしたときには販売項目から消えていた。では馴染みがないメーカーだけどトイレットペーパーを生協の宅配で補充しようかと思っていたら、支払に行ったコンビニエンスストアネピアの12個入りが3袋あったので1袋買って帰った。別に値段が高いというわけではなかった。

 そして、メガストアのネットスーパーからインスタント麺が消えたのは、3月の上旬だった。たぶん児童生徒の早めの春休みが始まって、そのお昼のために一時的に在庫が切れたのだろう。こちらはそのうち大量に補充されたようで、ネットスーパーでも注文できるようになった。

 以上のことは、「ない」と思った日や週には、その事実をツイッターやブログには書かないでいた。「ない」という事実が、わたしのアクセスした実店舗やネットショップ限りの現象かもしれないし、そうでないとしても、単なる、「ない」という事実を超えて、雪崩を打って人が商品を求めて市中の店舗に向かうという、抽象的には好ましくない購買行動の変化に加担するのを避けたつもりだ。

 でも、スーパーのレジ前に並ぶ人には、それぞれの具体的な事情があるから、一概にあれこれというのはどうかと思う。

 ゲーム理論では買い占めはどうだ、という論説をみた。日頃からストックをもって余裕ある暮らしをしていれば、買い占めには走らないというが、これはどうなのだろう。皆がストックをもっているから買い占めをしない、だから自分も買い占めをしないという「信頼」が形成されるためには、今般のコロナ禍は、あまりに急に発生したものだし、またあまりに大きな不安要素なのではないだろうか。わたしは、ふだん1袋5個入りのインスタントラーメンを1袋買うところを、2袋、あるいは3袋買ってしまう人を利己的であると責めたくはない。「おれだけのスーパーじゃないものね。」といっていたおじさんのコメントが、その意味も含めて心に残る週末である。

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銀のさらでは、鮪とサーモンが2枚のっている(期間限定

 づけまぐろも2倍だとうれしいのに。