ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

警察の予算を減らせば治安は

 アメリカでは、消防士、救命士、警察官が、市民に感謝される町の勇者だったんじゃないのか。ニュースの画像や映像に、defundの文字をみるたびに、心が痛む。自分たちを犯罪から守ってくれるはずの警察官が、容疑者を制圧するための逮捕術のひとつとして身に付けた行為で、市民の命を奪った、あるいは、肌の色で、露骨に異なる態度をとって、市民に対しておよそ必要性の薄い暴力を行使した、だから予算を削って制裁をとはいう。しかし、この流れに対して、自分の生命を危険に晒して真摯に市民を犯罪から守ろうとしている大勢の警察官、その家族たちは、警察の非を鳴らし、予算を削れと訴えるデモの群衆に、いったいどんな思いを抱くだろうか。

 警察の予算は、立派な建物を作るためだけでなく、人件費や、たとえば警察官が命を守るための防弾資材を含む装備品をも賄う。よい鉄は釘にならない、優れた人材は兵士にならない、と嘗て故人はいった。しかし、いまの時代、高い梁を支えるボルトはしっかりした金属で作られねばならないし、兵士にせよ警察官にせよ、職務の執行に実力行動を伴う公務員には、高い理性と磨かれた人格が求められる。そういうよくできた人を、はたして削られた予算から絞り出す安い給料で雇えるのか。安い給料に加えて、冷たい視線に晒される危険な公務に、それでも必要な職業だからと留まり続けてもらうにも自ずと限界がある。

 それでは、合衆国のそれぞれの町の平穏は、とうてい保てない。

 COVID-19で11万人以上が亡くなった合衆国で、マスクをしていたりしていなかったりして人々が密集しつつデモ行進をしているのをみて、誰か権限のある人、一刻も早くしっかりと事態を収拾してと、遠い島国から見守っています。

 

竜女戦記 1

竜女戦記 1

 

  積極的に、わたしがわたしが!とエントリーするんじゃなくて、友だちがわたしに黙って応募したので仕方なくという態でスカウトキャラバンの舞台に上がったという感じでしたね、奥さん。