ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

あの座主のこと

 大河ドラマ麒麟がくる』で、春風亭小朝さんが演じた比叡山座主覚恕准后について、あるいは1515年くらいの出生だったのかとか実は親王宣下を受けていないので法親王と呼ぶのは正しくないとか日本版ウィキペディアを読みながらいろいろ考えた。劇中では、座主は、兄である正親町天皇の美しさや位の高さがうらやましくて、過度な利殖に走り、困窮する公家に銭を貸し付けては高利を取り立てて山の上からみやこを睥睨しているといわれていた。ウィキペディアでは、みかどと座主との反目については一切触れられず、むしろ親しい異母兄弟として、青蓮院流の名手であった座主が甥の親王の手習いを指導したことなど記されていた。

 日本版ウィキペディアをリンク伝いに読んでいくと面白いことがたびたび起こるが、歴代の天台座主のリストを読んでいくと、戦前の宮家の主の名が。そこからさらに移動して、梨本宮家から朝鮮公族の李家に嫁いだ方子女王の妹の規子女王が、公家の広橋家に降嫁していた。この広橋真充元伯爵が、最後の千葉県官選知事で、公選知事が選出されるまで、38日間だけ在職していた。

 

 

流れのままに

流れのままに

  • 作者:李 方子
  • 発売日: 1984/01/01
  • メディア: ハードカバー