ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

くたくたの金曜日

 今週は、睡眠時間帯が乱れて、午前中のあとの6時間のうちに睡眠を取り直したり、宵の口から眠ったり激しかった。そういうときは、おしなべて、睡眠時間の総和に比べて起きている時間の能率がとても悪いものだ。やはり、いくら退屈でも、毎日同じ時刻に就寝して同じ時刻に起床する暮らしが最善なのだ。

 それが難しい。わたしは、惰眠を貪るのと同じくらい覚醒して読んだり書いたりする時間を漁り尽くすところがあり、定時に出掛ける場所がないのをいいことに、眠いのを堪えて/一回眠ってしまってもがんばって起きて、眠りの国から目覚めの縁まで力を尽くして這い上がるところがある。でも、そういうのは長く続かないから、午前のうちに早々に眠りの国へ連行されるわけである。

 そとはCOVID-19による、Coronakreisで、ハッシュタグMegalockdownなどというものも目の前でちらついている。食器をきれいに洗ったり、濃いめの紅茶でミルクティーを作ったりしながら、世界のどこかで今日か明日のうちに200万人めの死亡者が出るのをただ報じられるだけで、実際には手も足も出せないでいる。このような状態が続いて、扁桃体かどこかにストレスがかからずにいらりょうか。

 

ガラスの街(新潮文庫)

ガラスの街(新潮文庫)

 

  高橋源一郎氏の訳で紹介された、ジェイ・マキナニーの『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』より、ほんの少し前の時代のニューヨークなのだろうか。それにしても、どうにもアメリ現代文学は、難しいな。主要登場人物の誰もが、読み手である自分と決定的に「違って」いて、重なるところが小さすぎる。