ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『夏目アラタの結婚』(6)

 最新刊がリリースされると同時に貪るように読んでしまってから、サテこの話はいったいどのあたりを漂っていたのかしらとその前の巻に遡及して、さらにわからずに前々巻を読むということを毎回繰り返しているのかもしれない。

 複数人に対する殺人と死体遺棄に問われている被告人・真珠は、死刑判決を受けた第一審判決のあと、黙秘から無罪主張に転じ(そうだったよね?)、現在、控訴審の被告人質問の段階である。弱冠21歳の女性が、余人には理解不能な目的のために、落着点の定まらない謎を次々と繰り出している。その彼女の手管に、弁護人も、獄中結婚した児童相談所職員(タイトルロールの「夏目アラタ」氏)、被害者の遺児の中学生も、易々と籠絡されているが、なんだか裁判長は、皆の半歩先を歩いているように見える。

 いったい、いちばんの怪物は、誰だ。

 

  昨日がデスクワークの日だったので、きょうは、調理をするほかは、昼寝をしたりまんがを読んだり。