ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

衆議院国際会議室からの中継をみた

 23日18時から、ウクライナ共和国ゼレンスキー大統領の日本向け演説が、約12分間にわたって同室でリモート形式で行われ、わたしはその演説をウクライナ大使館のスタッフさんによる同時通訳で聴いた。全体的に、現在の日本の国際的な立ち位置、伝来的な民心及び風土に配慮した内容であったように思う。国会というよりも、政府の内閣、とくに首相と外相の顔を潰さないように、よく考えられていた。

 「大きな・それほどでもない・もっとも小さな」という三段階の修辞を用いたくだりは、ことさらに敵方を貶める字面でもないのに、妙に心をうつものがあった。自分の国が直接叩かれているときには煽情的な文句にすすんで吞まれがちであるが、少し離れた国が自国の苦境を訴える場合、理性に訴える部分が多いほうが説得力がより強い。温かく衣食足りた生活を送りつつ、ウクライナの惨状を眺める後ろめたさ、ほろ苦さにこの一ヶ月間というもの浸かってきたわたしは、そのように感じた。

 演説の前週に大きめの地震、そして当週に電力需給ひっ迫警報の発出を経験した、とくに東北と首都圏で、この演説がどのように「受け止め」られたか、報道を待ちたいと思う。

 

www.ukrinform.jp

 

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なぜか、ほんとうにもうしわけない気分である。