ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

調理後の姿を想像する

 日曜日ののど自慢は、三重県松阪市から。立て続けに3組の合格者が出たりするなどして、かの地の一般の人の歌唱力の高さには驚かされたけれど、それは扨措いて。

 松阪牛は、牛肉としてすごく高いものらしい。その高価な牛肉は、カタログギフトの紙面やウェブサイトでは、主に未調理の、生の状態で紹介される。赤身と脂肪のバランス、サシと呼ばれる、赤いところにいかに細かく脂肪が入り込んでいるかが加熱後の食べた感じを左右するようだ。「らしい」「ようだ」を連発しているのは、わたしが、国産のブランド牛の肉を殆ど食べたことがないからです。国産の赤身を食べられれば、もう十分。

 おそらく生では食べないのに、生の「え」から加熱したあとの味を想像できるのは、たびたび調理した「それ」を味わったことがあるからだ。

 そして、牛肉と同様に、お好み焼きもまた、把手付きの丸いボウルにキャベツ、練られた小麦粉、卵と一緒に、さまざまな具材がほぼ生の状態で盛られた様子が店頭のサンプルや店内のメニューに示されている。焼かれてしまえば、どれもだいたい同じビジュアルなので区別が付きにくいという理由もある。わたしは、お好み焼きを食べ慣れないので、お店の人が焼いてくれるスタイルのお店では、はじめのはじめにちゃっちゃと混ぜられたそれが、はたして20分後にお好み焼きに本当に化けるのかどうか、ものすごくこころもとない。

 でも、おいしいよね。

 

 

 オタフクソース、強い。